共用試験ガイドブック 第24版(令和8年)_20260526
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12 ② 試験当日、各大学のCBT実施会場には機構から機構派遣監督者が派遣され、CBTが厳正かつ公正に実施されているかどうかを確認します。 ③ 試験終了後、各大学から試験実施キット等が機構に全て返却された後、10日以内に各大学に学生個人の成績と各大学の成績が発送されます。 ② 共用試験の特殊性:「同一問題を用いて、同一時期に一斉に試験をすること」が公平であるとの考えがありますが、各大学のカリキュラム(臨床実習開始時期)が異なることから、共用試験の全国一斉実施は困難です。そのため、異なった時期に試験を実施しても公平な評価が得られる試験方式が求められ、項目反応理論を用いた試験方式が適切な方法として採用されました。 ③ 項目反応理論による成績評価:基本となるのは能力値です。能力値は,項目反応理論で測定しようとする能力を表す尺度であり、θ(シータ)と表記します。受験生個人の推測される能力を表すもので、全受験生では平均値0、標準偏差1の標準正規分布を仮定します。また、項目の特性を示す曲線の横軸として、能力の尺度を表しています。この能力値という物差しを意味のある数値とするために、基準となる集団を決めて[医学系(2012~2014年度共用試験)正式実施結果、歯学系(2013年度共用試験)正式実施結果]、その集団のデータが標準正規分布(平均値500、標準偏差100)するように計算を行っています。この基準を固定することにより、現在のデータとの相対的位置が分かり、経年変化を見ることが可能となります。 ④ 共用試験における成績評価:IRT標準スコアを用いています(これは機構独自の名称で、2012年度から名称を変更しました)。 このスコアは「能力値(θ)×100+500」の式で求めています。偏差値と同様に基準集団での相対的な位置を示すもので、その年度の受験集団内の位置ではありません。 このスコアを標準偏差単位に6段階に分類したのがIRT標準スコア6段階評価です。段階1は、IRT標準スコアが300未満、段階2は300以上400未満、段階3は400以上500未満、段階4は500以上600未満、段階5は600以上700未満、段階6は700以上となります。 (4) CBT実施上の留意事項 ① 各大学においては、一斉に試験を開始します。各ブロックの制限時間(1時間)終了後、コンピュータ画面(visual display terminal VDT)での作業による眼の疲れを防ぐため一定の休憩時間を経て、次のブロックが開始されます。 (5) 項目反応理論(Item Response Theory、IRT)の応用 ① 項目反応理論について:「項目(Item)」とは、試験を構成する1つ1つの問題のことで(以下、個々の試験問題を項目と表記する)、「反応(Response)」とは、その項目に正答するか誤答するかの状況を表現するものです。項目反応理論とは、項目の特性(困難度と識別力)が判明している場合、その項目に対する反応(解答状況)を用いて、当該試験の結果から測定できる能力を推測するものです。大規模試験の項目作成・実施・評価・運用のための優れた実践モデルとして世界的に定着しています。 Ⅰ-1 臨床実習前共用試験の概要(CBT)

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