受受験験前前のの準準備備 受受験験当当日日 このガイドは,受験者のために学修方法のアドバイスと受験時の注意事項をまとめたものです。感染予防対策については,試験全体を通じて各大学の指示に従ってください。 1)臨床実習後OSCE(機構課題)では,学生が診療参加型臨床実習で十分な臨床能力を修得し,医学部卒業を許容できる臨床能力,換言すれば卒業後の医師臨床研修を開始するにあたって安心・安全な医療を提供できる能力を修得できているかを全国統一の基準で評価する試験です。医学教育モデル・コア・カリキュラムに準拠して共用試験実施評価機構が作成した「診療参加型臨床実習に必要とされる技能と態度についての学修・評価項目(第1.0版)」をもとに,主に4つの臨床能力(①適切なコミュニケーション能力によって医療面接を行い,必要な情報を得る、②適切に身体診察を行い,必要な情報を得る,③得られた情報から適切な臨床推論を行う,④状況に応じて適切に症例提示を行う)について,臨床現場に即して定められた時間内に適切に実施できるかを評価します。なお、大学独自課題では上記と異なる臨床能力についても評価されます。なお,大学独自課題の詳細に関しては各大学から説明を受けてください。2)機構課題は計35症候から作られています。患者さんは,成人のこともあれば小児の場合もあります。また,診察の場所は,外来(救急外来を含む)または病棟という設定です。3)患者さんに医療面接をして,うかがった情報から診断仮説に基づいた的を絞った身体診察を行います。そして得られた所見からその患者さんの病態を考え,指導医に適切な症例プレゼンテーションを行います。医療面接→身体診察→症例プレゼンテーションを限られた時間で効率よく行うことが求められています。4)受験前に「医学生診療参加型臨床実習後客観的臨床能力試験(臨床実習後OSCE)受験に向けて」(動画)を必ず視聴してください。1)それぞれの大学によって,試験会場や待機室,試験の流れ,順路などが異なりますから,事前の説明をよく理解して行動してください。2)受験者の身だしなみについて,服装,髪型・毛髪の色,装飾品等は診療現場で実習する医学生としてふさわしいものとしてください。3)試験室や待機室に持ち込んではいけないもの(腕時計,筆記用具,携帯電話・スマートフォン,カメラ,通信機器などの録音・録画・通信が可能な一切の電子機器)が定められています。注意事項をよく読んで厳守してください。たとえ「うっかり」であっても持ち込むと不正行為となり,その場で受験が中止となります。当該年度の共用試験の受験は一切認められません。 2025年度医学生共用試験臨床実習後OSCE学修・受験ガイド (機構課題) 63
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