臨臨床床実実習習終終了了ままででにに修修得得すするるこことと((CCAATTOO)) 診診療療参参加加型型臨臨床床実実習習後後客客観観的的臨臨床床能能力力試試験験((臨臨床床実実習習後後 OOSSCCEE,,PPoosstt--CClliinniiccaall CClleerrkksshhiipp OObbjjeeccttiivvee SSttrruuccttuurreedd CClliinniiccaall EExxaammiinnaattiioonn;;PPoosstt--CCCC OOSSCCEE)) ((11))概概 要要①臨床実習後OSCEは,医学教育モデル・コア・カリキュラムに準拠して行われます。学生が診療参加型臨床実習で十分な臨床能力を修得し,医学部卒業を許容できる臨床能力,換言すれば,卒業後の医師臨床研修を開始するにあたって安全・安心な医療を提供できる能力を修得できているかを全国統一の基準で評価する試験です。一方では,国民・社会に対し,わが国のすべての医学部・医科大学が医師育成機関としての責務を全うしているかを評価されることにもなります。 ②医学生が卒業時点で修得しておくべき能力については,別項の「診療参加型臨床実習に必要とされる技能と態度についての学修・評価項目(第 1.1 版)」(機構ホームページ参照)に示しました。 ③臨床実習後OSCEにおける評価の対象として,「臨床実習終了までに修得すること(CATO)」を,下記の12項目にまとめました。そして当面の臨床実習後OSCEで測定する項目を□で囲みました。□で囲んだ項目以外に関しては,今後臨床実習後OSCEの拡大に伴って取り上げることになりますが,現時点では各大学が自主的に実施する臨床実習後の評価として実施することが推奨されます。 患者・家族の心情によりそい信頼を得て,患者中心の医療を実践するために,医学生は臨床実習終了までに以下を修得しなければならない。 11..適切なコミュニケーションによって医療面接を行い,必要な情報を得る。22..適切に身体診察を行い,必要な情報を得る。33..得られた情報から適切な臨床推論を行う。44..状況に応じて適切に症例提示を行う。55..得られた情報を統合して問題点を列挙し,それに則した適切な診断・治療・教育計画を立てる。66..臨床上の問題に対してエビデンスを収集し,批判的吟味を行なった上で,患者への適用を検討する。77..診療録を遅滞なく,正確にわかりやすく記載する。88..医療安全上の問題を認識し,適切な行動をとる。99..多職種で適切に協働する。1100..必要な情報を患者等と共有し,患者の主体的な意思決定を支援する。1111..基本的臨床手技を安全かつ適切に実施する。1122..得られた情報から緊急性を評価し,適切に初期対応を行う。ⅡⅡ--22 臨臨床床実実習習のの評評価価ととししててのの共共用用試試験験 57
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