共用試験ガイドブック 第22版(令和6年)
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① 手用スケーラーを用いた歯石除去 ② レジン充填を想定したう蝕除去 ③ 抜髄後の根管形成 ④ 全部金属冠を想定した支台歯形成 学生は決められた時間の中で模型を装着したマネキンを仮想患者として治療を行います。学生が行った治療の結果は,それぞれの課題に設けた 3~5 の評価項目(合計 15)について,臨床実習終了時の技能レベルとして「2=十分」「1=許容される」「0=不十分」の三段階で統一評価基準に基づき評価されます。①~④の評価項目には 1つずつ重要評価項目(合計 4)が設定されており,全評価項目中および4つの重要評価項目中に占める「0」判定の割合を勘案して合否決定を行うこととしています。一斉技能試験の実施期間は原則として臨床実習期間終了日の120日前から終了後30日間までの間とし,大学が定めた試験日に実習室等で一斉に行います。 ⑤ 当該疾患に対して必要な処置およびその内容を説明し,自らが行った治療について正⑥ 処置中,後片付け時に医療安全・感染対策に配慮する 2) 一斉技能試験(CSX :Clinical Skill Examination) しく自己評価する 複数の疾患を再現した統合型共通模型に対して行った 4 課題(下記①~④)の結果を評価することによって,診療参加型臨床実習を通じて基本的な歯科治療に関する技能を身につけていることを確認します。 いずれの試験もそれぞれの大学において実行責任者の資格を持つ教員が、機構が定めた実施要項を基に準備し、試験は機構から派遣される監督者の下で実施されます。現在、機構ではPost-CC PXの全国標準化を目指して作業を進めており、試験の評価は機構認定評価者のみが行うことになっています。 (2)全国成績(概要) 1) 臨床実地試験(CPX)の結果 示します。 臨床実地試験は合格するまで複数回受験が可能です。初めて合格した受験回を示します。 CPXは1回目での合格率が97.4%であり,ほとんどの受験生が1回で合格しています。 1回回目目 2,122 合合格格ままででのの受受験験回回数数 2回回目目 52 3回回目目 合合格格ななしし 計計 2,179 93Ⅲ-2 臨床実習の評価としての共用試験 2022年度の臨床実地試験は29大学で実施され、受験生数2,179人についてのデータを3 2

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