6((33))臨臨床床実実習習前前共共用用試試験験のの位位置置付付けけににつついいてて((44))モモデデルル・・ココアア・・カカリリキキュュララムムとと共共用用試試験験のの関関係係ににつついいてて((55))モモデデルル・・ココアア・・カカリリキキュュララムムのの改改訂訂ににつついいてて①社会・国民の要請に応えた優れた医師・歯科医師の育成に向けて,大学自らが臨床実習開始前の適切な評価システムを構築し,これを各大学が共通で利用することが要請されてきました。また,医師・歯科医師の資格のない学生が臨床実習に参加するために,事前に学生の評価を行うことが求められてきました。これらの要請に応えるために,各大学が協力して共用試験システムを構築しています。②大学に在籍中の学生の評価ですから,各大学が責任をもって共用試験を実施し,合否の判定も大学が行ってきました。全国成績が公開されるため,学生も全国成績を参照して学修の到達程度を知ることができます。また,各大学も全国的な解析データを参考に学部教育の改善に努めることができます。③令和3年5月に医師法・歯科医師法が改正され、医学系では令和5年4月から、歯学系では令和6年4月から,臨床実習前の共用試験の合否判定は全国統一基準で行うことになりました。これに合格したものは,臨床実習において医師・歯科医師の指導監督の下に、知識・技能の修得のために医業(政令で定めるものを除く)を行うことを可とすることが法律で認められました。つまり,学生が臨床実習において医療チームの一員として一定範囲の医行為を行うことが許容されたのです。そして,臨床実習前共用試験に合格することは,その後の医師国家試験及び歯科医師国家試験の受験資格(医学系では令和7年度から,歯学系では令和8年度から)となることが定められました。①科学技術の進歩により医学・歯学教育の内容が膨大となったため,必要最低限の必須の教育内容を精選する作業が全国の医科大学・歯科大学関係者によって行われ,文部科学省「医学・歯学教育の在り方に関する調査研究協力者会議」から,「21世紀における医学・歯学教育の改善方策について~学部教育の再構築のために~」の報告に基づき,平成13年3月に,・医学教育モデル・コア・カリキュラム:教育内容ガイドライン・歯学教育モデル・コア・カリキュラム:教育内容ガイドライン・準備教育モデル・コア・カリキュラム:教育内容ガイドラインが提示され,これらに準拠した各大学の教育改革が始まりました。これはわが国の医師養成教育における画期的な事業と言えます。②上記の医学教育モデル・コア・カリキュラム及び歯学教育モデル・コア・カリキュラムには,卒業までに取得すべき到達目標が表示されています。臨床実習開始前の共用試験は,この到達目標のうち,臨床実習開始前までに到達すべきレベルを考えて作られています。医学教育及び歯学教育のモデル・コア・カリキュラム:教育内容ガイドラインに提示された到達目標の中で,学生が臨床実習に参加するために必要な技能と態度については,「「診診療療参参加加型型臨臨床床実実習習にに参参加加すするる学学生生にに必必要要ととさされれるる技技能能とと態態度度にに関関すするる学学修修・・評評価価項項目目」」(機構ホームページ参照)としてまとめられています。①その後,医学教育モデル・コア・カリキュラム及び歯学教育モデル・コア・カリキュラムは,改訂に関する専門組織が設置されて定期的に改訂され,平成19年度改訂版,平成22年度改訂版が,文部科学省から公表されました。直近の2版としては,平成29年3月には「多様なニーズに対応できる医師・歯科医師の養成」をキャッチフレーズに平成28年度改訂版が,令和5年3月には「未来の社会や地域を見据え,多様な場や人をつなぎ活躍できる医療人の養成」をキャッチフレーズに令和4年度Ⅰ-1臨床実習前共用試験の概要
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