臨床実習開始前の「共用試験」第10版(平成24年)
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101Ⅲ-2 医学系OSCE□ 音叉の振動は徐々に弱まって消失することを説明して、振動を感じなくなっ たら「はい」と言うなど合図するように伝える。□ 合図があった時点で、 検者の手に感じる振動の大小で、 振動覚障害の有無 を判定する。□ 必ず両側を検査する。3)*下肢の位置感覚□ 指の位置の感覚の検査(足の指が上か下かどちらに動いたかをあててもらう 検査)を行う旨を説明する。□ 患者さんに閉眼してもらう。□ 検者の左手で患者さんの母趾を第2趾と離れるように拡げ、右母指と示指で 患者さんの母趾の側面をつまみ、水平位から上または下に動かし、どちらに 動いたか答えてもらう。(第2趾で行ってもよい)□ 動かす時には、これから動かすことを患者さんに告げる。□ 位置感覚異常の有無を判定する。□ 必ず両側を検査する。(11)反射の診察(臥位)(注)反射の診察法には様々な方法があり、ここでは代表的なものを示した。1)衣服の準備と検査法の原則□ ハンマーを見せながら、これで顎や手足を軽く叩く反射の検査を行うことを 説明する。□ 上肢は肘の上まで、下肢は膝の上まで露出するよう説明する。□ 肩や手足の力を抜いて、リラックスするよう告げる。□ ハンマーを握りしめず、バランスのよい部分を持つ。□ 手首のスナップをきかせて、適切なスピードで滑らかにハンマーを振る。□ 反射について判定(正常、低下、消失、亢進)する。2)下顎反射□ 口を半分くらい開けて、楽にしてもらう。□ 患者さんの下顎の真ん中に検者の左示指の指先掌側を水平にあてがう。□ 指のDIP関節付近をハンマーで叩く。3)上腕二頭筋反射□ 検者がガイドしつつ、両上肢を軽く外転し、肘を曲げて両手がお腹の上に乗 るような肢位などをとってもらう。□ 肘関節の屈側で上腕二頭筋の腱を検者の左母指または示指の掌側で押さえ、 指をハンマーで叩く。□ 必ず両側を検査する。4)上腕三頭筋反射□ 検者がガイドしつつ、肘関節を約90゜屈曲し、前腕屈側が腹部に乗るような 肢位などをとってもらう。□ 肘関節の約3cm近位部の伸側をハンマーで叩く。□ 必ず両側を検査する。5)橈骨反射(腕橈骨筋反射)□ 検者がガイドしつつ、両上肢を軽く外転し、肘を曲げて手掌が腹部に乗るよ うな肢位などをとってもらう。 - 101 -

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