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委員長挨拶

医学系CBT実施管理委員会 委員長  三谷 昌平click
 医学系CBT実施管理委員会委員長を拝命しております東京女子医科大学の三谷昌平です。

 臨床実習前共用試験は、診療参加型臨床実習前に修得すべき「知識・技能・態度」を確認する試験であり、CBTは土台となる「知識」についての試験です。本委員会は、4つの問題作成専門部会及び、機構派遣監督者等講習会専門部会を含み、新作問題作成と試験実施の厳正化のための活動を行っております。本委員会には関連委員会委員長、専門部会部会長が参加しており、会議では医学系CBT全体の運営を円滑に進めるための情報共有、試験実施の運用規則の策定と審議を行っております。

 共用試験CBTはこれまで、各大学の多大なる努力と協力により精度を高めて参りましたが、法律に記載された公的試験となる今後は、試験実施環境の統一、医療現場で必要となる知識を問う良問の作成、妥当性のある到達基準設定を行い、すべての皆さまに、その学生が現場に出られるだけの能力を有することを明示できる試験システムを構築して参りますので、何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。
医学系CBT問題評価・プール化委員会 委員長  高木 康click
 医学系CBT問題評価・プール化委員会の委員長を拝命しております昭和大学名誉教授の高木康です。本委員会は、機構開設当時、問題の集積を目的とした「プール化委員会」として発足しましたが、ある程度の問題数が蓄積された段階で、出題された問題の評価と選別までを行う「問題評価・プール化委員会」へ改組されました。医学系教員15名で構成されており、副委員長は東京慈恵会医科大学の橋本尚詞先生にお願いしています。

 具体的な活動内容として、すべての新作問題(五肢択一問題形式のタイプA、多選択肢択一問題形式のタイプM(診断、病態・基盤)、臨床推論問題として我が国独自の後戻りできない順次回答4連問五選択肢択一問題のタイプQ)の試行出題前の最終確認、さらに出題された試行問題の難易度・識別度を評価し、適切な問題を正式に試験問題としてプールするとともに、不適であった問題は専門部会に返却し、適切な修正をお願いしています。また、定期的にすべての試験問題を見直し、識別度が低下した問題や正答率が急激に変動した問題等の取捨を行い、適切な試験問題だけをプールしています。さらに、プール化された問題を用いて作成された試験用問題セットを、分類や図表問題数に偏りが無いかをチェックし、仕上げ作業を行っています。

 今後も適切な試験問題を提供するために多くの委員諸氏と努力する所存ですので、ご指導・ご協力をお願い致します。
医学系CBT事後評価解析委員会 委員長  高木 康click
 医学系CBT事後評価委員会の委員長を拝命しています昭和大学名誉教授の高木康です。

 本委員会は、共用試験CBTが適切に実施されているか、試験問題が臨床実習前に有すべき知識を問う問題として適切であるかを評価する委員会です。

 試験実施に関しては、機構派遣監督者の報告書のチェック項目、自由表記を確認し、試験実施上の問題点を浮き彫りにします。また、各大学からの実施報告書の確認も併せて行い、機構派遣監督者と実施大学との認識に齟齬がある事項についての検討を行います。これら解析による問題点・修正点については、「実施管理委員会」にフィードバックして厳正・公正なCBTの実施を支援しています。

 試験問題の評価については、問題評価・プール化委員会を中心に行われておりますが、客観的視点から解析を行い、良問蓄積を支援しております。

 今後も、CBTの実施と問題の適否について評価解析を行い、当該委員会にフィードバックして信頼性・妥当性の高い試験システム構築・改善を支援したいと考えています。
医学系OSCE推進会議 委員長  伊藤 俊之click
 医学系OSCE推進会議委員長を拝命しております滋賀医科大学医学部の伊藤俊之です。

 本推進会議では、試験実施の要となる実施管理委員会、評価解析委員会および到達基準検討委員会と密に連携しつつ、OSCEのあり方検討WGからの提言をふまえ、医学系OSCEの今後のあり方を見据え、種々の方針決定を行っています。

 具体的な活動内容は、機構としての医学系OSCE全般(臨床実習前及び臨床実習後)に関する方針決定・進捗管理を行うと同時に、厚生労働省所管調査・実証事業に対応した方針策定、それに伴う報告書の作成等を行っております。なお、公的化に向けての機構内外に対するリエゾン役を本推進会議が担っております。

 共用試験は、診療参加型臨床実習の充実を通じて優れた医療人を育成し、我が国の医療の向上と国民の福祉の増進に寄与することを目指して行われるものです。医学教育における共用試験の将来のあり方を見据えながら、これまで以上に厳正かつ安定的に実施されるよう、委員一同取り組んでまいります。
医学系OSCE実施管理委員会 委員長  伊藤 俊之click
 医学系OSCE実施管理委員会委員長を拝命しております滋賀医科大学医学部の伊藤俊之です。

 本委員会は、試験実施に係る共通基盤の構築を担当する3つのWG(データベース検討WG、e-learning基盤構築WG、OSCEセンター検討WG)からの提言をふまえ、5つの小委員会(認定標準模擬患者小委員会、認定評価者小委員会、動画製作小委員会、課題作成・管理小委員会、学修・評価項目改訂小委員会)の司令塔機能として協同すると共に、事後評価解析委員会および到達基準検討委員会とも連携し、全国の会員大学の医学系OSCE(臨床実習前及び臨床実習後OSCE)の実施に係る運用全般を担っております。

 具体的な活動として、各大学への課題の提供、機構派遣監督者及び外部評価者の派遣調整、実施要項・各種マニュアル等の改訂、全国説明会および講習会等の開催、実施大学からのQ&A対応、配慮を要する学生への対応、逸脱事案への対応、実施後調査票の作成・管理等、多岐にわたります。

 また令和5年度から臨床実習前共用試験の公的化が決定していることから、医学系CBT部門との調整や、厚生労働省所管調査・実証事業と連動してトライアル・プレトライアル等の実施等も行っております。

 今後とも、全国の大学において実施される医学系OSCEが、適正かつ円滑に運用されるよう、委員一同取り組んでまいりますので、皆様には、ご指導ご協力の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
医学系OSCE認定標準模擬患者小委員会 委員長  藤倉 輝道click
 医学系OSCE認定標準模擬患者委員会委員長を拝命しております日本医科大学の藤倉輝道です。

 実技を伴う客観的臨床能力試験の公正性を担保するためには、共用試験について十分に理解した模擬患者さんを全国に確保することが必要となります。当委員会では、標準模擬患者養成担当者および模擬患者養成団体が、機構が定めた指針に基づいた養成を行っていただけるよう、養成担当者および団体への講習会の実施と認定を行い、その上で標準模擬患者個人の認定を行っています。

 現時点で約300名の認定標準模擬患者が活躍されていますが、その数は十分ではありません。機構の実施する共用試験OSCEで患者役を演じる標準模擬患者が、受験生に対して公平で適切な演技と評価ができるよう、能力向上と人員の確保に努めております。

 模擬患者は、医療教育の現場、試験の現場で活躍されており、その多くは「良医の育成を通じて我が国の医療をより良くしていこう」というお考えをもった一般市民の方々で成り立っています。是非この活動にご関心をもって頂き、さらに広めて頂きたく存じます。

 大学関係者、模擬患者養成団体の皆さまにおかれましては今後とも、ご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
医学系OSCE認定評価者小委員会 委員長  石原 慎click
 医学系OSCE認定評価者小委員会委員長を拝命しております藤田医科大学医学部の石原 慎です。

 本委員会では、臨床実習前・後OSCE認定評価者養成・更新のための講習会運営、講習会テキストやe-learningコンテンツの作成、大学外医療機関への講習会や認定評価者制度の広報活動を行っております。

 臨床実習前共用試験の公的化に伴い、これまで以上に「評価」の標準化が必須となります。そのことから、令和4年度以降の臨床実習前OSCE評価者認定講習会では、全体講習をe-learningでの事前学習とし、課題領域別講習の時間を充実させ、これまでの講義形式からアクティブラーニングに変更し、さらに認定試験を実施することで評価者の標準化と質向上を図っております。また、最新の制度や評価基準を修得して頂くために更新制度を開始しました。

 臨床実習後OSCE認定評価者養成については、講習会を年10回程度全国各地で開催しております。大学のみならず大学外病院所属の先生方にも参加いただき、受講後は外部評価者として実際に評価を担当していただいております。なお、令和5年度から臨床実習前OSCE認定評価者講習会も大学外病院所属医師の受講が可能となりますので、是非ご参加いただければと思います。

 公的化に向け、これまで以上に標準化と質を担保した評価者の養成に注力しております。皆さまには、ご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
医学系OSCE動画製作小委員会 委員長  大久保 由美子click
 医学系OSCE動画製作委員会委員長を拝命しております帝京大学医学部の大久保由美子です。

 本委員会では、共用試験医学系OSCEの実施に向けて、各委員会と協働して以下の動画を製作しています。

  • 1) 医学生向け:①「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学修・評価項目」に沿った教育・学修用動画、②臨床実習後OSCEの受験の流れを示す「臨床実習後OSCE 受験に向けて」動画。
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  • 2) 評価者向け:OSCEの評価や運営に関係する動画
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  • 3) 模擬患者向け:標準模擬患者に関係する動画
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  • 4) 一般向け:医学教育・医学系共用試験・医学系OSCEなどを概説する動画

 医学生が適切な技能と態度を修得すること、OSCEが厳密に実施されるために評価者や模擬患者が標準化されること、一般の皆様に医学生の受ける教育やOSCEについてご理解を深めて頂くことを目的にしております。皆様には、ご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
医学系OSCE課題作成小委員会 委員長  稲森 正彦click
 医学系OSCE課題作成小委員会委員長を拝命しております横浜市立大学医学部の稲森正彦です。

 本委員会では、臨床実習前OSCEおよび臨床実習後OSCEの課題に関する様々なことを扱っております。年に数回行われる、通称「合宿」と呼ばれる会に委員が集まり、守秘義務に配慮しながら作業を行っています。具体的な活動内容としては、(1)新規課題の作成、(2)課題の改訂、(3)学修評価項目の確認と修正提案、(4)評価方法の確認と修正提案、(5)受験生向け学修用動画の作成、(6)「合宿」の管理運営となります。

 課題作成小委員会には全国の大学から委員として多くの教員のご参画を頂いていますことを感謝致しますと共に、この場を借りて御礼申し上げます。また皆さまには、今後ともご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
医学系OSCE学修評価項目改訂小委員会 委員長  西屋 克己click
 学修・評価項目改訂小委員会委員長を拝命しております関西医科大学教育センターの西屋克己です。

 本委員会はOSCEの課題作成小委員会の各領域の代表委員、大学の医学教育や臨床研修病院で教育を担当される先生などから構成され活動しております。本委員会では、1年に1度、学修・評価項目を見直し、改訂作業を行なっております。また、モデル・コア・カリキュラム改訂時は、学修・評価項目も大きな見直しを実施し、現行の医学教育の流れに沿った内容になるよう心がけております。学修・評価項目は令和4年度まではPre-CC OSCEとPost-CC OSCEで別内容となっておりましたが、診療参加型臨床実習前から実習後までのシームレスな流れを考慮し、令和5年度からは、一貫して学修できる統一した学修・評価項目となりました。

 OSCEのためだけでなく参加型臨床実習に資するような学修・評価項目を提示できるよう改訂作業を進めてまいります。皆さまには、ご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
医学系OSCE評価解析委員会 委員長  伊藤 彰一click
 医学系OSCE評価解析委員会委員長を拝命しております千葉大学大学院医学研究院の伊藤彰一です。

 本委員会では、医学系OSCEの受験生の成績や、機構派遣監督者、試験実施大学責任者、評価者、標準模擬患者、受験生などを対象とする実施後調査票の結果等、試験実施において得られる各データを解析しています。これらの解析によって、試験実施上の課題、試験の妥当性・信頼性における課題等を見出し、医学系OSCEの改善のための提案(原案)を作成します。また、必要に応じて、医学系OSCEの評価表や評価ルーブリックの形式や内容等について検討します。

 本委員会の活動成果は、必要に応じて試験信頼性妥当性検討委員会講演会等で会員大学の試験関係者等に報告します。また、評価者認定講習会で評価についての解説を行うことにより、認定評価者の養成に貢献します。

 上記の活動においては、研究部、試験信頼性妥当性検討委員会など、機構の関連組織・委員会と連携しています。

 医学系OSCEの継続的改善に向けて、データ解析を通して貢献していきます。今後とも皆さまのご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
歯学系CBT実施管理委員会 委員長  斎藤 隆史click
 歯学系CBT実施管理委員会委員長を拝命しております北海道医療大学歯学部の斎藤隆史です。

 本委員会は、歯学系CBT関連委員会・専門部会の全委員長・副委員長で組成され、マニュアルの作成、全国説明会の開催、出題と試験実施、機構派遣監督者の派遣調整、試験の評価等、歯学系CBT全般の管理運営を行っています。

 現在、上記の活動と並行して、令和6年度から公的化される新共用試験の実施時期の検討を行うとともに、新共用試験歯学系CBTの出題問題のブラッシュアップ、厳正で公正な試験実施に向けた準備を進めております。さらに、機構研究部の協力のもと、全歯科大学・歯学部から選出された機構委員による項目反応理論(Item Response Theory: IRT)を用いたCBT到達基準値設定に取り組んでおります。

 皆様には、国民から信頼される優れた歯科医師養成のために、歯学系CBTへのご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
歯学系CBT出題・評価小委員会 委員長  丹羽 均click
 歯学系CBT出題・評価小委員会委員長を拝命しております大阪大学大学院歯学研究科の丹羽均です。本委員会では、主に歯学系CBTにおける2つの事項を取り扱っています。

 一つは、歯学系CBTの問題の質を保証するため、問題内容の精査と各種統計データを解析し、難しすぎる問題や簡単すぎる問題、内容的に重箱の隅をつつくような問題は排除し、適切に受験者の能力を評価できるような良問の集積を行うことです。

 もう一つは、公平な問題セットの作成です。共用試験CBTは、受験者毎に出題される問題の組み合わせが異なります。したがって受験者間で問題セットの難易度に差があるようでは公平性を保つことができません。問題が異なってもセットの難易度が一定になるように組み合わせを行う必要があります。統計データを用い難易度の平準化を行いながら、セット内で出題分野に偏りが無いか等を確認し、臨床実習を行う上で必要な知識を全範囲的に習得しているか評価できる問題セットの作成を行っております。

 2024年からの臨床実習前共用試験公的化に向けて、受験生からはもとより、国民の皆さまから信頼の得られる、より質の高いCBTを目指します。今後とも、ご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
歯学系CBT評価解析委員会 委員長  里村 一人click
 歯学系CBT評価解析委員会委員長を拝命しております鶴見大学歯学部の里村一人です。

 本委員会では、CBT実施後に歯学部・歯科大学から提出される実施後調査票および機構派遣監督者から提出される報告書とチェックリストから試験実施状況を具体的に把握し、試験の公平性や公正性が担保されていることを確認しています。

 令和2年度からは、機構派遣監督者報告書を基に、実施大学・学部に対して書面によるフィードバックを行い、実施大学・学部と機構派遣監督者の間の認識の齟齬に起因する問題の発生防止を図っています。また試験中に発生したさまざまな逸脱事案の把握と防止策を検討し、実施管理委員会に報告、改善に向けた提言を行っています。

 今後は、各歯科大学・歯学部における試験実施体制やCBTに対する意見、要望等の把握を目的としたアンケート調査を通して、引き続き円滑な試験実施、公平性と公正性の確保に取り組んでいく予定です。皆さまには、本委員会の目的や活動内容をご理解いただくとともに、引き続きご指導、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
歯学系OSCE実施管理委員会 委員長  葛西 一貴click
 歯学系OSCE実施管理委員会委員長を拝命しております日本大学松戸歯学部の葛西一貴です。

 本委員会では、OSCE実施大学への課題の提供、機構派遣監督者および外部評価者の派遣調整、実施要項・各種マニュアル等の改訂、実施大学からの Q&A 対応、また課題管理委員会と共同して、全国説明会の開催および課題改訂作業行っています。また、有事における特例対応等は本委員会が中心となって行っています。

 現在、令和6年度の臨床実習前共用試験の公的化に向け、新共用試験に対応した実施要項の作成、課題改訂ならびに新規課題作成作業、さらにOSCE課題の出題根拠となる「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学修・評価項目」の改訂作業を行っています。

 今後とも、皆さまには、ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
歯学系OSCE課題管理委員会 委員長  川上 智史click
 歯学系OSCE課題管理委員会委員長を拝命しております北海道医療大学歯学部の川上智史です。

 本委員会では、共用試験歯学系OSCEで実施された課題について、試験成績の分析、過去5年間の平均点との比較検討、各年度の難易度の比較、分析結果を踏まえた次年度以降の課題改訂への意見書の作成、また、実施大学から送付される実施後調査票の解析、受験者からのアンケート結果の取り纏め等を行い、それらの結果を、毎年会員大学へフィードバックしています。更に、外部評価者の評価精度向上のため「評価のためのポイント」を作成し配布しています。

 今後は、令和6年度からの試験公的化に向け、これまでの実績をもとに、これまで以上に信頼性妥当性の高い試験となるよう、課題のブラッシュアップ、実施体制への提言まで含めて行っていく予定です。

 皆さまには、ご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
歯学系OSCE認定評価者小委員会 委員長  田口 則宏click
 歯学系OSCE認定評価者小委員会委員長を拝命しております鹿児島大学歯学部の田口則宏です。

 本委員会は、以前から認定評価者の養成を担う委員会であり、現在は令和6年度からの公的化に向け、厚生労働省所管調査・実証事業と連動して、評価のあり方および養成・認定方法の検討、また実際の採点結果の分析を行い、IRT導入の検討等、「評価」の面から、公的試験として適切に運用される仕組みの再構築を進めております。

 改正法が施行され、診療参加型臨床実習が充実すれば、学生と患者が直接関わる機会が増えることになるため、基本的臨床技能に加えて、患者安全や感染対策などのスキルを有することが求められます。つまり評価者側も、これらのスキルを客観的に評価できることが追加で必要となることを意味します。また、公平性を担保するため評価者の標準化が必須となることから、認定講習会を充実させ、認定試験に合格した者のみが評価を行う体制を整備しております。

 OSCEにおける評価者養成は、公平・公正な試験を行うために重要な要素です。関係者の皆さまにおかれましては、優れた歯科医師を育てるため、講習会実施の際は、是非ご参加いただけますよう何卒お願い申し上げます。
歯学系PX実施管理委員会 委員長  藤井 規孝click
 歯学系PX実施管理委員会委員長を拝命しております新潟大学歯学部の藤井規孝です。

 歯学系PX(診療参加型臨床実習後共用試験:Post-Clinical Clerkship Performance Examination)は、実習を通じて歯学生が身につけた臨床能力を確認するために、CPX(臨床実地試験)とCSX(一斉技能試験)という2種類の試験を行う、令和2年度から正式実施された比較的新しい試験となります。なお、この試験の早期の全国標準化を進めるため、関連する委員会の委員は、すべての歯学系会員大学(29歯科大学・歯学部)から選ばれています。

 本試験の実施・改善活動にあたり、機能別委員会(CPX小委員会・CSX小委員会・認定評価者小委員会・課題管理委員会)を設置しており、実施管理委員会には、全委員会の委員長・副委員長が参加し、試験制度に係る内容を中心にPX全般に関する決定を行っています。また、実施管理委員会には、臨床実習前OSCE関連委員会委員も参加し、臨床実習前・後試験の連携を図っております。

 侵襲性の高い処置が含まれる歯科治療の実践には、知識だけではなく臨床能力(態度・技能)を備えていることが求められます。そのため、本試験は診療参加型臨床実習に立脚した制度として確立することを目指して参ります。

 関係各位および受験生の皆さまにおかれましても、今後ともご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
試験信頼性妥当性検討委員会 委員長  仁田 善雄click
 試験信頼性妥当性検討委員会委員長を拝命しております機構研究部長の仁田善雄です。

 本委員会は、平成17年から事後評価解析小委員会試験信頼性向上専門部会として活動を始め、試験信頼性向上検討委員会、試験信頼性妥当性検討委員会と名称が変更されて今日に至ります。

 テストの専門家と医学系・歯学系のCBT、OSCEの評価に関連した委員長で構成されています。共用試験の信頼性、妥当性について検証し、改善案を提言することと、共用試験で用いられているテストに関連する統計手法、成績指標の詳細な説明文書を提供することが主な役割となっております。

 また、テストに係わる講演会の実施、項目反応理論の説明文書の配布、年7回の委員会開催、成績データの統計解析作業を行っております。

 共用試験の各テストについて、現状でも十分な信頼性、妥当性を有していますが、更に良い試験とするため、繰り返し改善の努力を行っております。皆さまには、ご指導、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
共用試験広報・国際連携推進委員会 委員長  三谷 昌平click
 共用試験広報・国際連携推進委員会の委員長を拝命しております東京女子医科大学の三谷昌平でございます。

 本委員会では、会員大学、各大学の受験生、関連省庁及び、社会一般などへの共用試験実施評価機構における外部発信を担っております。また、広報媒体の多言語化を行うことにより、医学・歯学教育における国際連携の推進を目指す役割も担います。

 具体的な活動としては、ホームページの管理を含め、共用試験ガイドブック及び機構活動年報の編集、その他広報媒体の企画及び製作を行っています。

 今後、医師法・歯科医師法の改正による共用試験の公的化に伴い、広報活動の充実は必定であり、求められる情報を分かりやすく、速く提供できる施策の検討と環境の整備に努めて参ります。

 医師・歯科医師を目指す学生及び医学・歯学教育に関係される皆さま、更には、国民の皆さまにおかれましても、本ホームページを入口として機構の活動を知っていただき、医師・歯科医師教育・育成について興味を深めていただけると幸いです。